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その②教育費と土木費

respectohadano

更新日:2021年7月25日

言葉は少し難しいが「充当一般財源等」という考え方がある。


ちなみに前回の数字は「決算額」における教育費と土木費の構成比。


下記の図を見て頂きたい。

秦野市の歳入(収入)の体系をざっくり表している。



一般財源は、市民税、地方交付税など、市の自由に使えるお金のこと。

特定財源は、使い道が決まっているお金のことで、道路整備に対する国庫支出金や公共施設の使用料など。


「充当一般財源等」とはこの自由に使えるお金(一般財源)がどこにどれだけ使われているのかを示している。


歳出(支出)こそ首長の政治姿勢やお金の使い方のセンスを表す分野であり、その具体的な方法の一つが「充当一般財源等」をチェックすることである。


下の二つのグラフを見て頂きたい。


(1)充当一般財源等の占める割合(土木費)秦野市>類似団体



(2)充当一般財源等の占める割合(教育費)秦野市<類似団体



前回と同じような結論だと思われた方もいると思うが、今回は「決算額」ではなく「充当一般財源等」から土木費と教育費を見た。次回はまた別の角度から見ていきたい。



2件のコメント

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2 Comments


Daisuke Ito
Daisuke Ito
Jul 31, 2021

返信遅れてすみません。 「真剣な」かつ「貴重な」ご意見ありがとうございます! 順にお答えさせて頂きます。

(質問1)

秦野市は類似団体より教育費にお金を掛けてないから、例えば類似団体よりお金を掛けている土木費を精査して削った分を、教育費に充てたらどうか?という意味合いだと仮にすると


(回答1) この教育費と土木費の話で、市民の方にデータや数字を客観的に見るというプロセスを示したい。議員活動をしていてよく思うのは、「人間は自分にとって都合の良い、信じたいデータしか見ない」ということです。おそらく土木費が多いのは下水道事業への繰出金が多い(教育費が少ないのはまだわからない)。とにかく数字を客観的にみて、結論を導き出すという一連の流れを市民に示せたらと思って分析作業と同時進行的に書いております。(実際はブログも大して更新できておらず、、かつ市民の反応も今のところイマイチですが)


(質問2) たしかに人財ともいう子どもへの教育にお金を掛けることは必要ですが、これから高度経済成長期に建設したインフラ、特に道路構造物のメンテナンスに経費が掛かることは必至です。いかに、予防保全段階で補修や修繕を行ってLCCを下げたとしても、この高齢社会や現代人と同じで健康診断しなければならない対象は増えていくばかりだからです。

その中で土木費を抑える方法として、例えば、災害現場における優先的人命救助の観点を取り入れて、滅多に使用されない橋や道路はもういっそのこと修繕をやめて、そのまま供用終了にするなどのトリアージは必要だと思います。もちろん、秦野市民との気持ちの擦り合わせや迂回路など、市民生活を第一に考えたうえでの行動になりますが。


(回答2) おっしゃるとおり、2035年ぐらいから一気に公共施設の修繕やメンテナンスにお金がかかります。財政計画も含め、それを取りまとめたのが公共施設の再編計画です。ペーパー上の計画としては、よく考えられた、練られたものですが、問題は誰がこの計画を推進する”悪役”となるかだと思っています。そうでないと施設をただ延命して、問題を先送りしてしまうことになりかねないからです。いずれにせよ、強い政治的なリーダーシップ、決断が求められるところです。 (質問3)

あとは、今回の記事内容から少し逸れますが、かつての民主党政権時代に行った、事業仕分けを地方自治体でも思い切ってやることも必要かもしれません。民間企業よりも行政の方が、何故か古い体質がどうしても残り、残念なことにそれが継承されがちで、特に中小自治体においてはそれが顕著で、「今までやっていたから、続ける」という、今般では理解しづらい理由で続けている無駄な事業や行事、事務はあると思います。


(回答3) 「人件費」を削減することが、これまで「善政」と考えてられてきた。しかし、これはもう次のフェーズに来ていると思います。個人的には、長い間の慣行として支出されてきた性質別歳出の「補助費等」にメスを入れることが大切だと思っています。内部補助金(年間約19億円)を徹底的に見直すべきだと考えています。具体的な事業への補助金の見直しについては、議会の方でも再三指摘はしてはいるのですが、全体としてはやはり「今までやっていたから、続ける」という慣性の法則のようなものが強く働いております。 (質問4)

逆として「今までやっていなかったから、これからもやらない」も同じです。

つまり、無駄な業務を継続しつつ、新しいことにはいまいち挑戦しないという、時代に取り残されがちで非効率的な業務執行体制になりやすいという、負のスパイラルに陥りやすい側面をもってます。


(回答4) 政治家が未来のリスクに対して責任を取る覚悟がないから、新しいことには挑戦しない。自分で決めたことが、失敗に終わった時のリスクをとるのが嫌なので、ただ「波風を立てないようにしている」のです。この八方塞がりの状況を打開するには「失敗したら退く」というぐらいの覚悟をもった新しい首長の出現が必要です。

(質問5)

いかにして今ある財布の大きさを変えずに、財布の中身を増やすかを考えると、一般家庭の財布事情と同じで、いかに無駄を省いて浮いたお金を必要な事業に充てる、それが伊藤議員が仰るセンスのひとつになるのかなと思いました。

(回答5)

主な自主財源である市民税は減っているのに、、、(歳出の額を経年的に見てもらえればわかるのですが)財布の大きさは、膨張し続けています。先ほど書いた内部補助金など無駄は徹底的に省くべきですが、人件費の削減などは現場の声を聞くともう行き過ぎた感は否めない。 日本は今の高齢化社会が超高齢化社会となって、まだしばらくの間、民生費や扶助費といわれる社会保障にお金がかかるのはしょうがない。そこを削って若い人に投資をするなんてことは考えていません。そうではなく、高度経済成長期のような経済も人口も右肩上がりだった前提の新規の巨額なハード事業(例えば戸川土地区画整理事業46億円)などは即座にやめ、その1/10、1/20でもソフト事業(教育や環境や農業)に投資をするべきだと考えています。

(質問6)

ぜひ、前時代的な首長や職員がのさばらずに、この時代に相応しい考え方を持つ人が、伝統を重んじつつ、不要な伝統を切り捨てて、効率的かつ画期的な考えをもつ人が、市民の税金を取り扱ってほしいです。


(回答6) 新しいことを言い始めるとどうしても角が立つのは(ある程度は)しょうがない。しかし、僕は長年の写真家としての経験から、現地の人にいかに受けていれてもらうかが、その土地でうまくやっていけるかどうかのカギとなることをわかっているつもりです。「自分とは違う意見にどうやって耳を傾けるのか」が問われています。何事もリスペクトの精神を持って政治家としての道を歩んでいこうと考えております。


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wixsite_5645
Jul 24, 2021

突然失礼します。

私は秦野市在住で、過去に秦野市役所に勤めていて今は民間企業で勤めている30代です。

記事を見て素直に思ったので、コメントします。まだまだ若輩者の意見ですが、ご容赦ください。

過去の記事や伊藤議員の秦野市議会における答弁などを読んだ上で、本記事を拝読すると、秦野市は類似団体より教育費にお金を掛けてないから、例えば類似団体よりお金を掛けている土木費を精査して削った分を、教育費に充てたらどうか?という意味合いだと仮にすると、たしかに人財ともいう子どもへの教育にお金を掛けることは必要ですが、これから高度経済成長期に建設したインフラ、特に道路構造物のメンテナンスに経費が掛かることは必至です。

いかに、予防保全段階で補修や修繕を行ってLCCを下げたとしても、この高齢社会や現代人と同じで健康診断しなければならない対象は増えていくばかりだからです。

その中で土木費を抑える方法として、例えば、災害現場における優先的人命救助の観点を取り入れて、滅多に使用されない橋や道路はもういっそのこと修繕をやめて、そのまま供用終了にするなどのトリアージは必要だと思います。もちろん、秦野市民との気持ちの擦り合わせや迂回路など、市民生活を第一に考えたうえでの行動になりますが。

あとは、今回の記事内容から少し逸れますが、かつての民主党政権時代に行った、事業仕分けを地方自治体でも思い切ってやることも必要かもしれません。

民間企業よりも行政の方が、何故か古い体質がどうしても残り、残念なことにそれが継承されがちで、特に中小自治体においてはそれが顕著で、「今までやっていたから、続ける」という、今般では理解しづらい理由で続けている無駄な事業や行事、事務はあると思います。

それは、逆として「今までやっていなかったから、これからもやらない」も同じです。

つまり、無駄な業務を継続しつつ、新しいことにはいまいち挑戦しないという、時代に取り残されがちで非効率的な業務執行体制になりやすいという、負のスパイラルに陥りやすい側面をもってます。

事業仕分けは、新しいことを始めるための手法ではありませんが、無駄なものを省くという目線ではひとつの方法であり、さらに細かく精査する点においては徹底的で良いと思います。

脱線してしまいましたが、いかにして今ある財布の大きさを変えずに、財布の中身を増やすかを考えると、一般家庭の財布事情と同じで、いかに無駄を省いて浮いたお金を必要な事業に充てる、それが伊藤議員が仰るセンスのひとつになるのかなと思いました。

ぜひ、前時代的な首長や職員がのさばらずに、この時代に相応しい考え方を持つ人が、伝統を重んじつつ、不要な伝統を切り捨てて、効率的かつ画期的な考えをもつ人が、市民の税金を取り扱ってほしいです。

そういう意味では、市民の負託を得ている秦野市議会議員の皆さまも、市民の税金を給料として得ている人たちですので、そういう人たちであってほしいです。

議員活動、頑張ってください。

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