【令4陳情第3号】
シルバー人材センターへの支援について国に意見書提出を求める陳情
前回(令和3年9月議会提出)、僕はこの陳情に関して、不採択とした。理由は、陳情事項が二つあり、そのうち一つに反対だったから。
具体的には、陳情事項1の「補助金の確保」に反対だった。コロナの影響があるとはいえ、「あくまで補助金に頼らない自律的な経営を目指すべきだ」と考えたからだ。
陳情事項2の「インボイス導入後も必要な措置等を講じること」は賛成で、「インボイス制度の対象から、シルバー人材センターのような公益社団法人は除くべきだ」という意見を述べさせて頂いた。
今回は採択。陳情事項が一つになり、「会員への配分金について、インボイス制度の適用除外とする等の措置を講じること」と書いてある。賛成。
それでは改めて、なぜインボイス制度の適当除外とするべきか?
理由は二つある。
インボイス制度が導入されると、
1、センター会員は、年収1000万円以下の免税事業者であるため、インボイス(適格請求書)が発行できないつまり、発注者から授かった消費税の10パーセント分は、シルバー人材センターが、納税しなければならない。しかし、公益社団法人であるセンターの運営の原則は収支相償。新たな税負担をするほど財源がない、キツイ。
また、インボイス制度は2023年10月スタートということで、各事業者が導入後、実際にどのように運営していくのか?まだまだわからない部分も多いが、
2、例えば、消費税10%分のうち、センターと会員それぞれが5パーセント分ずつ負担するというやり方だって可能かもしれない。しかし、人生100年時代を迎え、国をあげて生涯現役社会の実現が求められている中、インボイス制度をセンターのような公益社団法人に適用することは、高齢者のやる気を削ぐ要因にもなり、会員増を目指すセンターにとっては痛手となりかねない。
<最後に一言>
日本は世界でも屈指の長寿国
男性の平均寿命 81・3歳
女性の平均寿命 87・3歳
それなのに多くの職場の定年は65歳。本人のやる気や経験に関わらずに、65歳で有無を言わさず強制退場させられてしまう社会はおかしい。
もちろん体力や仕事に対するモチベーションやスキルには、個人差が相当ある。本人が望んで辞める、あるいは仕事に価値が生み出せないという人だっているでしょう。
しかし、僕が言いたいのは、人生100年時代の豊かな老後を考える時に、仕事をする、つまり誰かや社会の役に立って、お金をもらうことを強制的に取り上げてしまうのは、おかしいということ。
生きている限り価値を生み出せる社会であってほしい
それがセンター本来の役割であり、今後は活躍の場を高齢者にますます与えられる組織であって欲しいと期待しております。
以上、賛成討論


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