令3陳情第2号<採択>討論
この矢坪沢の整備は、15億円という市税を使って、あくまで秦野市が主体となって 整備を行うもの。 本来、組合施行の産業利用促進ゾーンとは、話を分けて考えるべき。 つまり、これまでの反対・賛成の立場は一度忘れて「知恵を絞るところ」です。 一番悲しい結末は、 15億円もの市税を使って、その結果、市民の望まない整備が進められてしまうこと。 行政側だって、決してそれを望んでいるわけではありません。
カルチャーパークの資料展示に戸川の近隣住民の方は一体何人足を運ばれたのか?
北小、北中に子供を通わす親は、矢坪沢整備や都市計画道路の造成により
通学環境が激変することを本当に望んでいるのか?
説明会の開催を含め、近隣住民へのケアはマストです。
執行部は災害強化という目的のために、今回の整備を考えていますが、
そもそも住民の意向は、災害に強いだけではなく、もっと自然を残すような他の
整備工法や矢坪沢の利活用はないのかということ。
秦野サービスエリアスマートインターチェンジを生かした周辺の土地利用構想を考える時 市長はじめ賛成派の議員の方々はよく、「秦野のイメージアップのためだ」とよく発言 されております。 果たして、都心から来る人が人工物を求めて秦野に来るでしょうか? 高速道路をおりて、都心と同じような風景やコンクリートに囲まれた空間にガッカリ しないでしょうか? 「高速道路ができて、外からお客さんが来るから、自分のところの庭をきれいに整備しな ければならない」というのは、あくまでドメスティックな視点、あくまで秦野市内だけに通用する議論であって、「よそ者」の視点がないと、地元の本当の良さには、なかなか気づきにくいもの 丹沢の山々の稜線が見える「里山の原風景」こそが我々の最大の資源であり、 陳情者の趣旨は十分に理解のできるもの。 しかし、産業利用促進ゾーンに関しては、準備組合では既に「業務代行方式」の採用が 決定しており、地権者以外の市民の意見を反映させるには、すでに限度があるが、 この陳情を「採択」としたいと考えます。
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