少し前に国会議員の文通費(月額100万円)の見直しが話題になっていましたが、僕のような一地方議員からすると、当然あって良い議論だと思っています。
目的がよくわからないお金を政治家に渡しても(しかも領収書なし)ロクなことに使われないのではないか?例えば地元の印刷屋さんに自らの宣伝用のビラの印刷の仕事を頼むなど、自らの政治活動(自身の宣伝・広告または仕事を振ることで得られる権力維持)に市民の税金が使われるのはおかしい。そもそも、政治活動や選挙活動に大金をかけるのではなく、質素に一市民レベルの感覚で行うことが、機会の均等にもつながるのではないか?
それに対して、我々地方議員の政務活動費は、自らの政治活動に使うものではなく、あくまで議会活動をサポートするための費用。
秦野市議会議員の場合、政務活動費(月額3万5千円、年間42万円)を議員報酬とは別に、市民の皆様の税金から頂いております。国会議員の文通費とはその額もさることながら、地方議員の政務活動費については、使用目的もはっきりとしており、また何に使ったのかも(領収書付きで)全て公開されております。
僕の場合、この政務活動費を書籍代として本を買ったり、研修代として財政を学ぶ研修会に参加したり、広報費として議会での発言をタウンニュースに掲載したりすることに使っています。
正直、書籍代は大変ありがたい。議員になって変わったことは、空いている時間があれば、とにかく本を読むようになったこと。良質なアウトプットのためには、良質なインプットが必要で、読書はそのための最強ツール。アマゾンなどでこれは読みたいと思った本をバンバン購入したとしても、年間せいぜい5、6万円です。
本を一冊書くのは、それなりの時間と労力を要する大変な作業です。ブログや動画で発信するのとは別次元の作業。なぜなら書籍は後世に残り、後で消したくても消せないというプレッシャーが当然著者にはかかる。印税などのお金だって、10万部など大ヒットでもしない限り、大した額にはなりません。何が言いたいのかと言うと、著者に執筆活動に専念する時間と相当な覚悟(動機)がなければ(書籍が売れなくなった昨今)本を出版する行為そのものが非効率であるということ。
もちろん世の中には良書、悪書がある。しかし、ブログや動画等の情報に比べ、書籍には著者の経験や考えが惜しみなく注ぎ込まれている。報道のようにスピード重視でなければ、自らの思考を深めるために、やはり読書は最適です。
このブログもあまり時間をかけずに、基本的には思いついたことを書いているのですが、今回も話が逸れ、中途半端で終わることをご了承ください。
政務活動費についてご質問のある方は直接メールください。よろしくお願い致します。
Comments