<議案第1号令和2年度秦野市一般会計予算を定めることについて>の反対討論の原稿。
本日、秦野市役所5F本会議場にて。ネット中継もやっております。
https://hadano-city.stream.jfit.co.jp
反対理由:実質単年度収支が8年連続での赤字が予想されるから
3年連続赤字なら要注意といわれる世界でH25年度から令和2年度まで8年連続での赤字
県内他市と比べても(グラフを見る)8年連続での赤字は明らかに異常
それじゃ、秦野市は赤字団体なのか?黒字団体なのか?
またどの数字を見ればそれがわかるのか?
普通は実質収支(歳入−歳出−翌年度に繰り越されるべき財源)までしかみない
しかし、実質収支には前年度からの繰越金が含まれているので
厳密な意味での収支とは言えない
そこで
「この一年間にどれだけの黒字または赤字を増やしたのか?」をみるのが単年度収支
またそのやりくりを示すのが実質単年度収支
具体的に見ていきましょう
H29年度の秦野市の単年度収支はプラス8億円しかし積立金取崩し額はマイナス20億円ある
やりくりを示す実質単年度収支は8-20でマイナス12億円となる
つまり表面上は黒字に見えても実際には積立金を取崩して黒字を出していることがわかる
その額H25年度からH30年度までの6年間でおよそ74億円
その割に積立金(財政調整基金)の残高が減っていないのは
前年度からの剰余金等で補充をしているだけで
資産を食い潰してやってきたことに変わりはないわけです
その主な理由(積立金を取り崩してきた理由)は、こちら①〜⑦
ハード事業への投資が中心
全部を否定するつもりはありません
施設の老朽化に伴い整備が必要な事業もあったことでしょう
しかし、これらのハード事業を一つでもやめて
例えば「農」の担い手不足の問題などソフト事業へ予算を充てることはできなかったのか?
公共施設再配備計画
「ハコモノはもう作らない」と言っていた秦野市はもう過去の話なのか?
今回の予算案にもある「ヤビツ峠周辺観光振興事業費」8千6百万円
一般財源からの持ち出し分はなくとも作った後の維持管理をどうするのか?
今のところ、公募型のプロポーザルでの賃貸(3~5万円)を考えているそうですが
どこも手をあげるとこがなかったらどうするのか?
試算も聞いてみた(資料)
これで本当に採算が取れるのか?
協議会では「菜の花台」に作る案もあったそうで
僕も先日、現場を見に行ったのですが、ヤビツ峠の場所は景色がよく見えない、スペシャル感があまりない
それよりはむしろ菜の花台の案の方が魅力的に思える
採算、リターンの見込めない新しいハコモノはもう作らないのが公共施設再配備計画のルールなのでは?
総合計画と市長の重点事業、そのどちらが上位計画なのか?がきちんと話し合われていないからこういう矛盾を生むのではないのか?
「昔と違って財源は限られている」
市長の施政方針演説
正直、話を聞いていても一体いくつ目標があるのか?さえわからない
多すぎて「政策の羅列」にしか聞こえない
しかし、市長はそれを「選択」と「集中」と呼んでいた
「選択」は覚悟のある選択でないと意味がないし
「集中」は限られた財を集中させること
空き家対策費用81万円 一体これで何ができるのか?
空き家バンク制度なんてできるわけがない
4駅のにぎわい
一駅でもいいから誰がみても「にぎわいました」という状態を本当に作れるのか?
このアリバイ作り的な予算で成功なんてできるわけがない
「すべてを優先させることは、すべてを中途半端にすることと同じ」です
そんなの、予算をばらまいただけです
以上、反対討論
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