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respectohadano

仙台育英と秦野市役所

更新日:2022年9月9日

朝晩のひんやりとした冷たい空気が気持ち良く感じられる季節になりました。

子供たちは今日から新学期。


「夏休みが終わり、正直、ホッとされている親御さんも多いかと思います」


という慣用フレーズが思い浮かぶ、子育て世帯のど真ん中に、自分はいるのだと、子供たちを学校に送り出した後、久しぶりに静かになった我が家で、そう感じています。


猛暑の中、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?


僕は先週22日に息子と阪神甲子園球場に高校野球の決勝戦(仙台育英対下関国際)を観に行ってきました。


初甲子園、東北初優勝、息子との初の二人旅など、初物尽くしの旅に満足しつつも、一番感動したのは、ネットや新聞の記事で読む仙台育英の監督の新しい指導方法(「やり方」)でした。


時代を動かす人というのは、自らの経験をもとに、物事を違うアングルから見る、新しい哲学を持った人である


仙台育英の監督は、控えだった現役時代の経験から、自分がどうすれば試合に出られるのかをずっと考えてきた。監督と選手という絶対的な主従関係に疑う余地がなかったこれまでの高校野球。試合に出られるのかどうかは、監督の主観的な判断に委ねられ、選手は監督の顔色をうかがうことになる。しかし、仙台育英の監督は、曖昧で主観的だった選手選考の基準を、データを用いることによって、明確化した。例えば、一塁までの到達速度やバットスイングのスピード速度やピッチャーの球速など、試合に出られる条件を皆に示した。


この客観的かつ民主的な選考基準は、これまで控えだったメンバーのやる気を掘り起こし、チーム全体に競争意識をもたらした。仙台育英のキャプテンが、優勝会見でチームの強みについて、「メンバーもメンバーに入ってない選手も同じぐらいの実力があって、日本一のチーム内競争があること」と話したように、「競争意識」や「均等な機会」が、組織を活性化させ、良い方法へと導いたのは間違いないだろう。


頂点を極めた仙台育英は140キロ以上の球速を持つ5人の投手層で東北初の優勝をたぐり寄せた。


そんな記事を読みながら考えるのは、古い体質の秦野市役所の職場の雰囲気を、仙台育英同様、変えることはできないのか?


秦野市役所の職員は約1000人。



等、僕はこれまで市役所における「男女の均等な機会」や「上司、部下という絶対的な主従関係による弊害(パワハラ)」を訴えてきた。


現在の秦野市役所の人事制度は、自己評価を謳いながらも、結局最後は上司の評価がカギを握るシステム。男性より自己評価に控えめな女性が損をしていたり、上司、部下といった絶対的主従関係がパワハラのような問題を生む。


また年功序列の人事制度が、若手職員のやる気を喪失させているのだろう。


高校野球は3年経てば”定年”を迎える。しかし、職場となるとそうとも行かない。閉鎖的な庁内で、もし上司に"反逆"を起こせば、3年では済まされない長い時間を、”汚名”を着せられたまま、働き続けなければならない。上司の顔色をうかがうメンタリティに陥るのも容易に想像がついてしまう。


人は人生の多くの時間を職場で過ごす。

職場での人間関係や評価制度や上司との関係性が、その人の人生の”質”にも影響を及ぼす。


優勝した仙台育英は、これまでの高校野球の常識を覆す投手の継投策や監督と選手の新しい関係性で、結果を残した。同様に秦野市役所も課長や部長になるための資質や条件を見える化して、もっと客観的に評価される人事制度を取り入れるべきだ。


もちろん、こうした人事制度を実際に導入することや見える化を進めることは容易ではない。


上(国)からの指示はない

過去にやっていない

他の自治体ではやっていない


こうした「お上主義」「前例主義」「横並び主義」が、今の議員や幹部職員に蔓延っている。保守・革新など政治的なスタンスやイディオロギーなどとは全く関係ない、単なる向上心の欠如、思考停止、シルバー民主主義による弊害が”改善”への道を閉ざしている。


市長はどうだろうか?


仙台育英の監督は、少なくとも野球のことを四六時中考え続け、実践して、結果を残した。


変えられない人は、何年やっても変えられない。

9年やって何も変えられなかった人が、10年目になって、急に何かを変えられるようになるとは思えない。変えられる人は、1年目から何かを変えている。


仙台育英の監督は、試行錯誤の末、わずか5年で結果を残した。


9月議会は6日に開会。

今夜は18時から、本町公民館2Fの集会室Bで「おしゃべり会」を開催します。









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