一般質問④ 使用料・手数料について
財政危機、受益者負担を理由に使用料、手数料の値上げが地方政治の争点になっている
使用料や手数料は家計に直結することから、市民にとっては身近な歳入
しかし、令和3年度の歳入全体に占める使用料・手数料の合計額の割合は、わずかに1%
支払う市民にとっては、負担感が多くなっているのに対して、財政全体の寄与度は決して高くはないのが、使用料・手数料
質問15
令和元年に行った0歳から2歳に係る保育料を増額改定したことによる
効果額はどのようか?
回答(保育こども園課)
保育料改定による影響額につきましては、保育料改定前は、平成29年度の実績額をもとに5,130万4千円と試算していましたが、今年度の保育料の見込みを算定したところ、その額としては、約5,300万円となっています。
意見
令和元年、国によって行われた、3歳から5歳までの、保育料の完全無償化。所得制限なしの完全無償化。しかし、本市はこれと同じタイミングで、0歳から2歳の保育料を値上げをした。
質問16
保育料値上げの理由は?
回答(保育こども園課)
まず、保育料の仕組みについてですが、0歳から2歳までの保育料については、国が定める徴収基準を上限として、各市町村がそれぞれ定めて徴収することとなっており、市町村が定めた基準額が国の徴収基準額より低い場合には、その差額を市町村が負担することになっています。
約20年ぶりに行った令和元年の保育料改定前には、国基準に対する本市の割合は、約55%となっており、県内各市の平均値約71%に比べ、(県内で)最も低い状況でした。
また一方で、約20年間の社会情勢の移り変わりの中で、保護者ニーズにも変化があり、小児医療費助成対象年齢の拡大など他の子育て支援事業の拡充や、新たな事業の展開が求められました。
これらのことから、限られた財源の中で、新たな保護者ニーズに対応するため、県内各市の中でも低い水準である保育料について、県内各市並みに見直すことにより、本市の子育て支援施策全体の中で、より多くの子育て世帯が恩恵を受けることができるよう、財源の配分の見直しを行ったものです。
意見
保育料改定の目的は、
1、「県内各市の平均値に比べ、最も低い状況だった」
→横並び主義、または市が負担していた分を受益者に支払わせる受益者負担
2、「他の子育て支援事業の拡充や新たな事業の展開が求められた」
→保護者ニーズの変化に対応するための、新たな財源確保、財政危機
保育ニーズが高いのはむしろ0歳から2歳。本来なら優先されるべき世帯なのに、所得制限が設けられており、中間層は無償化の対象にならない。今の中間層はもう「一億総中流と言われた昔の中間層ではない」(世帯所得の中央値が中間層で150万円近く、下がっている。)それなのに、0歳から2歳の保育料を値上げをした。
そこにビジョンはあるのか?と問いたい
子育て世代をターゲットとした移住・定住政策に対する矛盾
ビジョンなし、横並び主義(取れるところからとる主義)
保育料改定による効果額5千万円>移住・定住政策による個人市民税の増加
ビジョンあり、中長期的な視点
保育料改定による効果額5千万円<移住・定住政策による個人市民税の増加
物事を平面で考えず、立体的に、中長期的に俯瞰した目で考えるべき
質問17(矛盾、一貫性のなさを問う)
「何をしたいのかがわからない」
これって、明確なビジョンの欠如による、各政策の一貫性のなさ
この0歳から2歳までの保育料の値上げがまさにそう
この値上げは、子育て世代をターゲットとした移住・定住政策に対する矛盾
当時(3年前)は、まだ移住・定住政策を行おうとは思っていなかった?
そういう認識で間違いないでしょうか?
意見
たったの5千万円のために、ビジョンの一貫性を失うべきではない
質問18 市長へ(財政的な裏付けを問う)
リーディングプロジェクト
企業誘致も含めた「表丹沢の魅力づくり」
「小田急線4駅周辺のにぎわい創造」
これらのプロジェクトで、どうやって本市の持続可能な財政にとって必要不可欠な自主財源を確保していくつもりなのか?
意見
具体的な数値目標に裏付けされたリーディングプロジェクトである必要がある
観光や企業誘致→法人市民税
移住定住促進→個人市民税
質問19 市長へ(政策の転換を問う)
資料4と資料5
結果が出ていないのだから、政策の転換を考える時
自主財源を確保するため、今日提案したような、子育て教育環境の充実と合わせた移住・定住政策(二階建て)を、リーディングプロジェクトに掲げ、予算を優先的に配分する必要性があると思うが?
意見
変えられない人は、何年やっても変えられない
5年やって何も変えられなかった人が、6年目になって、急に何かを変えられるようになるとは思えない
変えられる人は、1年目から何かを変えている
成長期はもうとっくの昔に終わっているのに(30年前にとっくに終わっている)、昔のやり方を変えられず、ダラダラと体力を消耗してきたこの30年。そろそろ、これまでと同じやり方では、本当は結果が出ないということに、みんな薄々と気がついているのに、どうして良いかもわからず、今、世の中ではコロナによる移住ブームや全国的な少子化対策の熱が高まっている。そんな今だからこそ、リーダーがしっかりリーダーシップを発揮して、本市の進むべき方向性をきちんと示すべき時
これまでのやり方を改め、新しやり方や新しいビジョンを提示するべき時
ハードから人に焦点をあてたソフト政策へ今こそ切りかえるべき時
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