3、ジェンダー・ギャップと地域活性化
ジェンダー平等に真正面から取り組み、地域活性化につなげた2つの成功例
①兵庫県豊岡市→若者回復率
②東京都豊島区→若年女性(20代、30代)の30年後の人口推計
どちらも男女の合計だけをみていたら、問題の本質には気づかなかった
①若者回復率 兵庫県豊岡市
資料11をご覧ください【若者回復率とは?】
仮に10代の100人が進学で町を離れ、20代で就職のために50人が戻ってきたと
すると、若者回復率は50%
兵庫県豊岡市
2010年〜2015年
男性の回復率が52・2%なのに対して、女性はわずか26・7%(男女差が2倍)
女性の4人に1人しか地元に戻らない
豊岡市は、この不都合な真実から目をそらさず、この問題に真正面から取り組んだ
資料12をご覧ください【秦野市の若者回復率】
秦野市 2010年〜2015年 女性 −527% →1,450人
質問7
女性の若者回復率が大幅なマイナスになっている要因をどう分析されていますか? 回答7
本市の女性においては、平成 22 年(2010 年)と平成 27 年 (2015 年)の国勢調査の 人口に基づき、5年間の転出入者数を計算したところ、10 代では転入者が、 転出者を275人上回る転入超過で、逆に20 代では、1,449 人の転出超過となって おり、伊藤議員 からご説明がありました若者回復率の計算式では、20 代で 就職などによる転出者が多いためマイナス527%となっています。
(豊岡市) (秦野市)
10代→転出超過 10代→転入超過
20代→転入超過 20代→転出超過
意見
なんとか引き止められないのか?
質問8
「女性が住みたいまち」を目指し、ジェンダーギャップの解消を目的として、若い女性の
流出防止や再転入などを促進する具体的な施策を何か展開しているのか?
回答8
「若い女性の流出防止などの具体的な施策を実施しているのか」という点について、市政を一元的に把握する立場からお答えします。現在、本市では、ジェンダー・ギャップの解消といった観点も含めた中で、特に若い女性に絞って、転出抑制策などの施策は実施していませんが、人口減少の抑制ということで申し上げれば、新総合計画や人口ビジョンの考え方に基づき、主に30代の子育て世代をターゲットにした移住・定住施策を検討したいと考えているところです。
意見8
高橋市長は「4駅のにぎわい」「魅力ある街づくり」とか言ってますけど、こうしたジェンダーの問題に取り組むなど、ソフト面でのアイディアに乏しい
基本的に発想が行政マンだから、ハード面だけは必要以上にしかっり整備したがる
しかしそこに立派な都市計画道路があるからといって、人が移り住んでくるわけじゃない 大切なのは同じインフラでも生活インフラ おいしいコーヒー屋さん、パン屋さん、美容室、直売所、レストランなどの生活インフラ
文化があるから街に「にぎわい」が生まれ、「にぎわい」が経済を活性化させる
豊岡市が始めたのが、女性、特に子育て中の母親たちの就労支援 短時間・少日数から働ける「プチ勤務」で地元企業とのマッチング ②若年女性(20代、30代)の人口推計 東京都豊島区 東京都豊島区 人口28・8万人 それにもかかわらず2014年「消滅可能性都市」のリスト入り 「消滅可能性都市」の算定基準は 2010年から2040年までの30年間で若年女性(20歳〜39歳)が半数以下 <東京都豊島区>東京都の区で唯一の消滅可能性都市 2010年 5・2万人 2040年 2・5万人 <秦野市> 2010年 21,708人 2040年 10,774人 マイナス49・63% 秦野市が消滅可能性都市のリスト入りしなかったのは、当時の人口予測が実際よりも
〝ゆるく〟計算されていたため しかし、秦野市は実質「消滅可能性都市」 話をもどす
豊島区の区長、最初は怒ったそうなんですが、政策をガラッと方向転換し「女性に好かれる街」「子育てしやすい街」を目指した <ハード> 保育園を作れるだけ作り、育児情報を提供する場を作り、公立小学校のトイレを綺麗に洋式にかえた <ソフト> 区役所職員の男女平等 管理職の女性比率 2010年10・1%→2020年22・1% 毎年1%強ずつ、10年間にわたりコツコツと積み上げてきた 多様な性的指向の人を対象としたパートナーシップ制度の導入 やれるだけのことはやってわずか3年で「共働き子育てしやすい街」の第一位に選ばれた
資料13、14をご覧ください
【上小学校のすぐ裏に新しくできたBESSという住宅メーカーの家々】
令和元年12月の一般質問「空き家対策について」で、僕は上地区に自然と調和した、人が 住みたくなるような住宅の例として、BESSの家の話をさせて頂いた 今、こうして現実になっている ここに新しい秦野の可能性を感じる!!!
実はたまたま、ここに知り合いのカメラマンが、東京の杉並区から移住してきて 聞いたところ、ここに入居されている多くの方はテレワークだそう 我々がまずやらなければならないのが、 とにかく彼ら(エンドユーザー)のニーズを徹底的に聞くこと 1万人が「まあまあ」だと思ってくれるよりも、まずは10人に徹底的に愛されること
が大切 10人でも大好きになってもらうのって、そう簡単じゃない 知らない相手ならなおさら だから移住・定住を推進するなら、彼らの話を丁寧にヒアリングすることが一番の近道 もしかしたら、秦野市にとってエンドユーザーとなるのは、移住してきた人じゃなくて BESSという住宅メーカーかもしれない 宅地開発をするのに、ウチの「さと地共生 住宅開発許可制度」でお使いになりにくい ところは何かございませんか?ってBESSに聞けば良い 資料15をご覧ください【テレワーク・遠隔就労・プチ勤務】 ①テレワーク移住 コロナの影響もあって、都心離れが進み、今がチャンス もうすでにこの動きはある <ポイント> テレワークといえど、対面での打ち合わせや会議って実はまだまだある 秦野は都心から一時間、週に2、3回、東京へ行くのは全然苦にならない 東京へ出るのに新幹線にわざわざ乗らなきゃいけない長野や他の地方都市とはワケが違う テレワーク、離職なしの移住に秦野は断然調子がいい!! この動きをさらに加速させる!!! 移住・定住政策もただ漠然と他市と同じように始めるのではなく〝目玉〟をしっかり 作るんです!!!他ときちんと差別化された「選ばれる街はだの」を目指す!!! 上小学校にオルタナティブ教育を導入 →都心を離れて、BESSの家に住むような人たちとオルタナティブ教育の相性は良い もう一つは
オーガニック給食(前回の一般質問でもお話しさせて頂いた)100%全量有機米の導入 「有機を生かした街づくりは移住・定住の〝ウリ〟となる」 学校給食(公共調達)を農家の収入増へとつなげ、新規就農者(農業移住者)も増やす お試し移住に83世帯が応募 スピード感が大事 ②遠隔就労 中小企業の約7割が人手不足を実感 一方で46・9%の女性が第一子出産で離職 夫の転勤で地方に移り住み、自分に合う仕事が見つからず家庭に留まっている女性も少なくない これらの課題に注目し 人材不足の中小企業と結婚・出産で離職したキャリアを持つ女性とのマッチングを行う 地方都市に住む就労していない女性にITやコミュニケーション等のソフトスキルの研修を 受けてもらい並行して、企業向けにテレワーク研修を提供することで「遠隔就労」という 選択肢を創出するという取り組み 通勤を前提としなければ、働く場所と住む場所が離れていても、就労や人材獲得の選択肢を増やせるのではないか これは出産で仕事を辞めた女性だけでなく、介護などで離職を余儀なくされた男性にも 選択肢が増えることにつながる 遠隔就労、テレワーク求人を創出する これは元リクルートで、地方創生をやっている人材なんかと一緒にやると面白い取り組みになる ③プチ勤務 先ほど説明 資料16、17、18をご覧ください【日南市の移住パンフレット】 〝いい感じの写真〟と一緒に、移住制度も掲載・宣伝、ブランディングまで行うと良い
資料11
資料12
資料13
資料14
資料15
資料16
資料17
資料18
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