政府は、新型コロナ対策としてのマスクの着用について、来月13日から屋内・屋外を問わず、”個人の判断”に委ね、学校教育の現場では、新学期となる4月1日から着用を求めないことを基本とする方針を決定した。
個人的には「良かった」と思っている。
「高齢者や基礎疾患のある方への重症化リスク」と「重症化リスクの少ない子どもたちへの負担」を考えた際に、もうこれ以上、子どもたちの学校生活を犠牲にするべきではないし、発育への悪影響も懸念されるからだ。
この記事にもあるように「高齢者や基礎疾患のある方への重症化リスク」は、部分的なマスク着用で対処する。
厚生労働省は、マスクの着用が効果的な場面について、
▽医療機関を受診する時
▽重症化リスクの高い人が多い医療機関や高齢者施設などを訪問する時
▽通勤ラッシュ時など混雑した電車やバスに乗車する時
の3つの場面だとしている。
マスクの着用については、これまでにも市議会へ陳情があがるなど、その時々の感染状況に応じて、様々な議論があった。僕個人の考えも揺れ動いた。
ただ、一貫して「他人へはうつしたくはないし、リスクの高い高齢者の前では、マスクを着用すべきだ」と思ってきた。
最近、マスクの着用について否定的な報道や意見が多く見られるが、日本人がマスクを外し難くしているのは、単なる同調圧力ではなく、「他人に迷惑をかけてはいけない」という日本人の美意識も関係しているのだと思う。
マスク着用の効果については諸説があり、細かいデータなどよくわからないが、「0」でも「100」でもないと思っている。
大衆は、白か黒か、0か100か、というような単純で明確な答えを求めがちだ。またそれを利用しようとする政治家や活動家もいる。
基本的に自分の身は自分で守るしかなく、他人の意見や政府の方針に全てを委ねるべきではない。しかし、”個人の判断”が極端に苦手な日本人への出口戦略としては、トップダウンによる明確な指示が必要なのだと思う。
こういう人がもっと政治家として偉くなってくれたなーと思う今日この頃。