昨夜は「秦野市立地適正化計画案」の説明会(北公民館)に行って来ました。
相変わらずのお粗末な非常にクオリティの低い説明会でした。
参加した方で満足した人はおそらくいないと思います。
「住人との距離を縮めるはずの説明会が結果的に距離を開く」
戸川土地区画整理事業の時と全く同じいつものパターンです。
今回の立地適正化計画。すごく簡単に言うと
今後20年間に秦野市では人口が約20%減少するので
街をコンパクトにして都市機能(医療、福祉、子育て、教育、防災等)を保ちましょう。
って話です。
基本的には資料の棒読みなのでこの話を初めて聞く人にはよくわからない。
難しい用語へのフォローもなく、市民にきちんと理解してもらおう、コミュニケーションをとろうというマインドを1ミリも感じない。
質問しても市役所の人間自らが考えていない案なので、国の方針をただ忠実に遂行しようとしているだけなのでその答えに全く説得力がない。
問題はその案自体が秦野市にとって本当に必要なものかどうかを考えていないだけではなく、議論もしていない。
僕たち議員にだって今月の定例会(11月15日)においてほんの少しだけ表面的に説明をしただけ。
そして、おそらくそのうち議案にされて、またあのチェック機能のないスルー状態の市議会を通過していくだけ。
パブリック・コメントだって結局は形式的。HP等に意見を求めるスペースを設けるだけ。
せっかく説明会を開催するのだから
「国の補助金も利用でき、秦野市の将来にとってこんなに良い案がありますが、皆さんどうでしょうか?ご意見ください」
って感じでプレゼンができないのはなぜ?
一部繰り返しになりますが、僕なりに考えてみました。
①案自体を説明する本人がいいと思っていない。もしくは何も考えていない。考える力がない。
②国の政策は100%遂行しなければならないと勘違いしている。「忠犬ハチ公」状態もしくは「富国強兵」マインド。
そもそも
国や各省庁が地方創生のためにやってきた政策でうまくいったケースなんてあるのか?
①公共事業の促進(バブル崩壊後、1993年以降の1990年代)
国「景気対策として公共事業をすれば金がなくとも借金であとで政府が面倒見ますよ」
(結果)
小泉内閣の「三位一体の改革」で上乗せしてくれるはずの交付金が激減。
②平成の大合併(2005年〜2006年)
国「町村は今のままだと破綻しちゃうよ」
国「合併がいいよ、合併したら合併特例債がもらえるよ」
(結果)
合併したところで周辺部が機能しなくなり、日本の消滅リストに入っているところもある。
合併したのに消滅リスト入り。逆に合併しなかったところの方が元気なところもある。
そして、今回が3回目の地方創生の切り札としてのコンパクトシティ化を目指す立地適正化計画。
過去に失敗しているのに分析も責任も取らない同じ失敗者の新しい政策を誰が信じるのか?
「3度目の正直」を信じるのかどうかという議論ぐらいできないのはなぜ?
僕は地方自治体や議会自体にやっぱり「考える力」がないからだと思う。
皆さんも下記、説明会の日程なので参加されて自分の目で確かめてみてください。
11月25日(月曜日)18時から19時頃 鶴巻公民館 多目的ホール
11月26日(火曜日)18時から19時頃 北公民館 多目的ホール
11月28日(木曜日)19時から20時頃 本町公民館 多目的ホール
11月29日(金曜日)19時から20時頃 大根公民館 多目的ホール
12月2日(月曜日)18時から19時頃 西公民館 多目的ホール
12月3日(火曜日)18時から19時頃 南公民館 多目的ホール
12月5日(木曜日)19時から20時頃 東公民館 多目的ホール
12月10日(火曜日)18時から19時頃 上公民館 多目的ホール
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