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こどもの国はだの

先日の一般質問の動画が公開になりました。 財政の話から入って、最後は時間が足りなくなったけど、自分のビジョン「こどもの国はだの」について語っております。下記に説明不足になってしまった部分の原稿を掲載します。


「こどもの国はだの」


これまでのようにステロイド剤(戸川土地区画整理事業のようなハード)ではなく、漢方薬(ソフト)を中心に投資をしていく。小規模に始めるのが良い。小さな成功体験を少しずつ積み上げ、好循環を作り上げていく。


秦野に来れば、少人数学級のオルタナティブ教育が公立学校で受けられる。(教育) 秦野に来れば、安全安心な美味しいオーガニックな学校給食が食べられる。(食) 秦野に来れば、自然と調和した誰もが住みたくなる住宅に住める。(住) 秦野に来れば、里山など天然の地形を生かしたプレイパークで自由に遊ぶことができる。

(遊び)


1、教育 過疎化の進む上地区の上小学校(全校生徒約60人)に、少人数であることを最大限に生かしたオルタナティブ教育(もう一つの教育)を導入する。現在の公教育を決して否定することなく、子供たちにもうひとつの選択肢を用意する。現在の学校で不登校やいじめに悩む子供たちの受け皿になれる可能性もある。親の経済力によってではなく、子供の個性によって学校(教育内容)を選択できる。私立ではなく公立でオルタナティブ教育を実現させることに意味がある。


2、食 低農薬、オーガニックな学校給食を地産地消で実現する。市が学校給食の食材を地元の農家から市場よりもいい買値で買い取る。(「農」の担い手不足の対策としても機能する)まずは上小学校1日60食分であれば、食材の調達も現実的なのではないか。「秦野に来れば、農業でやっていける」となれば、「農」の担い手不足の問題も徐々に解消され、生産量が上がれば、他の小学校へのオーガニックな学校給食の実現も見えてくる。


3、住 上地区にある空き家を活用して、移住者の受け入れ体勢を整える。例えばBESSのようなアウトドア派の住宅メーカと組んで(公民連携)、上地区の豊かな自然と調和した新しいライフスタイルを提案できるような市営の住宅サービスを始める。 資料11


4、遊び 遊びの本質は、「楽しさ」にある。「楽しいこと」と「危険であること」は、表裏一体の関係だ。大人が「危険」を恐れるあまり、子供たちから「楽しさ」を奪う権利など我々にはない。秦野には、里山がたくさんある。最近では、里山に人があまり入らなくなったので、鳥獣が里山にまで降りてきて、田畑を荒らしている現状がある。そこで、里山の新しい活用方法としても、本市の「サワガニの里」のような天然の地形を生かしたプレイパークを造る。


ここで、原則(資料10)に照らし合わせ、「こどもの国はだの」という政策を考えてみる。


(分母)増える要素は主に三つ。


(1)移住者が増え、学級数、児童数が増える (2)市営住宅 (3)プレイパーク


いずれも、これまでのようなハード事業(戸川土地区画整理事業)による分母増と比べれば、その比ではないことは明らか。市営住宅は古民家の利活用や公民連携、プレイパークは天然の地形を生かしたものが前提なので、費用面でいったら、戸川土地区画整理事業46億円の10分の1程度の予算規模で十分に始められる。


(分子)子連れの移住者が集まれば、徐々に、確実に増えていく。


「こどもの国はだの」は、分母の増加を極力抑えた、分子を少しずつ確実に増やしていくことのできる政策である。


あとは、やり続ける。


2035年ぐらいを目処に、あと15年ぐらいかけて、財政力指数を「1」に回復させていくことが本市のさらなる持続可能な発展へと繋がる。


時間はかかるかもしれない。しかし、都心から一時間の距離で、蛇口をひねれば日本一の名水が飲める。そんな環境での子育て「子供の国秦野」を掲げれば人は徐々に集まる。「子供の国はだの」は、移住政策であり、子育て政策であり、子供を守る政策でもある。


子供を守れない社会に持続可能性はない。



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